引越し初日の夜、照明をつけてから気づくことがあります。
「カーテン、前の家のものじゃ丈が足りない…」
新居のカーテンは、引越してから考えると間に合いません。初日の夜から必要になるのに、当日買いに行っても間に合わないものだからです。

私も、前の家のカーテンをそのまま持っていったことがあります。結局丈が合わなくて、買い直すことになりました。同じ窓に見えても、サイズはほとんど合いません。
この記事で分かること
- カーテンが入居初日に必要な理由
- 採寸で測るのは「窓」ではなく「カーテンレール」ということ
- 窓のタイプ別の、幅と丈の測り方
- 既製カーテンのサイズと、機能の選び方
カーテンは「入居初日」から必要になる
引越し当日、荷物を運び入れて日が暮れると、部屋の中が外から丸見えになります。照明をつけた部屋は、思っている以上に外からよく見えます。
それなのに、カーテンは当日に買いに行っても間に合わないことが多いものです。
- サイズが合うものが店頭にあるとは限らない
- オーダーなら1〜2週間かかることがある
- 引越し当日は荷解きで動けない
だから、採寸だけは入居前に済ませておきたいのです。
前の家のカーテンは、たいてい合わない
一番やりがちなのが、前の家のカーテンをそのまま持っていくことです。ところが——
- 窓の大きさが同じでも、カーテンレールの位置が違う
- 床までの高さが違い、丈が足りない/余る
- 窓の数や割り付けが違い、枚数が合わない
持っていくこと自体は問題ありませんが、「合わないかもしれない」前提で、採寸だけはしておくと安心です。
採寸は「窓」ではなく「カーテンレール」を測る
ここが一番大事なところです。測るのは窓の大きさではなく、カーテンレールです。
窓のサイズで買ってしまうと、レールの位置や長さと合わず、閉めても両端から光が漏れることになります。
幅の測り方
レールの両端にある固定ランナー(動かない輪)の内側から内側までを測ります。その数字に1.05倍したものが、必要な幅です。
左右2枚に分ける場合は、この幅を2で割った数字のカーテンを2枚用意します。

1.05倍って、どうして少し大きくするの?

ぴったりだと、閉めたときに両端に隙間ができるからです。少し余裕を持たせることで、きちんと閉じて光も漏れにくくなります。
丈の測り方(窓のタイプ別)
丈はランナーの下(カーテンを吊るす輪の下端)から測ります。窓のタイプで基準が変わります。
| 窓のタイプ | 測る位置 | 目安 |
|---|---|---|
| 掃き出し窓 (床まである窓) | ランナー下 → 床 | 床から −1cm 床に擦らない長さにする |
| 腰高窓 (腰の高さの窓) | ランナー下 → 窓枠の下端 | 窓枠下 +15〜20cm 下から光が漏れないように |
掃き出し窓を床ぴったりにすると、開け閉めのたびに裾が擦れて傷みます。腰高窓は窓枠までだと下から光が漏れるので、少し長めにします。
測るときの注意点
- レールの種類で基準が変わる:機能性レール(シンプルな形)と装飾レール(見せるタイプ)では、ランナーの位置が違います
- 購入先の採寸方法に必ず合わせる:お店によって「1.05倍する」「そのままでよい」など指定が違います
- 測った場所の写真を残す:お店で相談するときに、言葉だけより伝わります
- 窓が複数ある部屋は、窓ごとに測る(同じ部屋でもサイズが違うことがあります)

採寸は内見のときか、鍵を受け取った日にやっておくのがおすすめです。メジャーを1本カバンに入れておくだけで済みます。
採寸のときに、一緒に確認しておくこと
- カーテンレールが付いているか(付いていない部屋がないか)
- レールの種類(機能性レールか、装飾レールか)
- ダブルレールか(レース用の2本目があるか。なければドレープだけになります)
- 窓の数と場所(外から見える窓はどれか)
- エアコンや家具と干渉しないか(カーテンの開閉が邪魔されないか)
この5つをスマホのメモに書いて、写真も一緒に残しておけば、お店でそのまま相談できます。
既製カーテンのサイズを知っておく
既製品は、決まったサイズしかありません。自分の窓がどのサイズに当てはまるかを先に知っておくと、選ぶのが早くなります。
| サイズ | 主な用途 |
|---|---|
| 幅100 × 丈135cm | 腰高窓 |
| 幅100 × 丈178cm | 掃き出し窓 |
| 幅100 × 丈200cm | 掃き出し窓(天井が高め) |
幅100cmは2枚で1セットが基本です。店舗によっては丈110・190・210・220・230cm、幅150cmなども扱っています。
測った数字がこのサイズから大きく外れる場合は、オーダーを検討することになります。
機能の選び方
遮光は1級・2級・3級で変わる
| 等級 | 明るさの目安 | 向いている部屋 |
|---|---|---|
| 1級 | 日中でも、閉めればほとんど真っ暗になる | 寝室/日中に眠る方の部屋 |
| 2級 | 家具のシルエットが分かる程度 | 寝室/リビングどちらも |
| 3級 | 人の表情は分かるが、少し暗い | リビング/自然光を残したい部屋 |
⚠️ 1級でも、カーテンと窓枠のすき間からは光が漏れます。「1級なのに明るい」と感じる原因はたいていここで、生地ではなく取り付け方の問題です。
とにかく暗くしたいなら1級、ある程度の明るさも残したいなら2級が目安です。
レースカーテンも一緒に考える
- ミラーレース:昼間、外から室内が見えにくい。ただし夜に照明をつけると効果が弱まります
- 遮熱・断熱:夏の日差しと冬の冷気をやわらげる
- UVカット:家具や床の日焼けを抑える
⚠️ ミラーレースは「夜も見えない」ものではありません。夜はドレープ(厚手のカーテン)を閉めてください。
そのほか確認しておきたい機能
- ウォッシャブル:家庭で洗えるか
- 防炎:高層階の物件などで求められることがあります。契約書や管理規約を確認してください
- 形状記憶:ひだがきれいに保たれる
部屋別・カーテンの考え方
同じ家の中でも、部屋によって優先することが変わります。全部を同じ基準で選ぶ必要はありません。
| 部屋 | 優先したいこと |
|---|---|
| 寝室 | 遮光。朝日で起きたくない/日中に眠る方は1級。ある程度の明るさも欲しいなら2級 |
| リビング | 明るさと見た目。日中は自然光を入れたいので2〜3級。道路に面しているならミラーレースも |
| 子ども部屋 | 洗えること。汚れやすいのでウォッシャブルが安心 |
| 浴室・トイレの小窓 | 型板ガラスで見えにくいことが多く、不要な場合も。必要ならつっぱり式の小型タイプ |
| キッチン | コンロが近い窓は防炎。汚れるので洗えるもの |

全部の窓を一度に揃えないといけないと思ってた…

初日に必要なのは、外から見える部屋だけです。寝室とリビングを先に用意して、残りは住みながら決めても遅くありません。
カーテンにかかる費用の目安
窓の数と、既製かオーダーかで大きく変わります。だいたいの感覚として持っておいてください。
| 種類 | 1窓あたりの目安 |
|---|---|
| 既製カーテン(ドレープ+レース) | おおよそ 3,000〜10,000円 |
| オーダーカーテン(ドレープ+レース) | おおよそ 15,000〜50,000円 |
| カーテンレール(取り付け含む) | おおよそ 3,000〜15,000円 |
1LDKでも窓は3〜5か所あることが多く、合計すると思っていたより大きな出費になります。引越しの予算を立てるときは、カーテン代も別枠で見ておいてください。
引越し全体の費用感は、こちらでまとめています。
➡ 【引越し費用の相場は?】引越し5回・不動産勤務のHiiが安くする方法を全部教える
既製カーテンとオーダーカーテン、どちらを選ぶ?
| 既製カーテン | オーダーカーテン | |
|---|---|---|
| 価格 | 安い | 高め |
| 納期 | その日に持ち帰れる | 1〜2週間かかることも |
| サイズ | 決まったサイズのみ | 窓に合わせて作れる |
| 向いている場面 | サイズが合う/すぐ必要 | サイズが合わない/長く使う部屋 |
入居までの時間がないなら、まず既製品でしのいで、あとからオーダーに替えるという進め方もあります。初日の夜に何もない状態を避けることが最優先です。
賃貸で、カーテンレールがない場合
まれにカーテンレールが付いていない物件があります。その場合は契約前か入居前に、管理会社へ確認してください。
- 取り付けてもらえるか
- 自分で取り付けてよいか(ネジ穴の扱い)
- つっぱり式など、穴を開けないタイプで対応できるか
⚠️ 勝手に壁や窓枠にネジを打つと、退去時に原状回復を求められることがあります。必ず先に確認してください。
退去費用の考え方は、こちらでまとめています。
➡ 【賃貸の退去費用】8万円払った実体験|原状回復の負担区分と確認ポイント
よくある質問
Q. 採寸はいつやればいいですか?
A. 内見のとき、または鍵を受け取った日がおすすめです。引越し当日は荷解きで動けないので、それより前に済ませてください。
Q. 前の家のカーテンは使えますか?
A. 窓の大きさが同じでも、レールの位置や床までの高さが違うと合いません。持っていく場合も、新居の採寸はしておいてください。
Q. 丈が少し長い/短いときはどうすればいいですか?
A. 長い場合はアジャスターフック(フックの位置を調整できる金具)で数cm調整できます。短い場合は調整できないので、迷ったら長めを選んでください。
Q. 幅は窓より大きくても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。むしろレール幅の1.05倍が基本で、少し余裕がある方がきちんと閉まり、光も漏れにくくなります。
まとめ
- ✅ カーテンは入居初日の夜から必要。採寸だけは入居前に
- ✅ 測るのは窓ではなくカーテンレール
- ✅ 幅は固定ランナー間 × 1.05
- ✅ 丈は掃き出し窓=床−1cm/腰高窓=窓枠下+15〜20cm
- ✅ 前の家のカーテンは、たいてい合わない
- ✅ 迷ったら長めを選ぶ(短いと調整できない)

採寸はメジャー1本、5分で終わります。初日の夜に「丸見えの部屋」で過ごさないために、ここだけは先に済ませておいてください。
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