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注文住宅で最も差が出るのが「間取り」です。内装や設備は後から変えられますが、間取りだけは一生変えられません。

不動産会社で新築戸建ての営業をしていたとき、引き渡し後に「こうすればよかった」と言われたポイントには、はっきりした共通点がありました。今日はそれを全部お伝えします!
間取りの見落とされやすいポイントトップ7
| 順位 | 見落としやすい点 | 対策 |
|---|---|---|
| 1位 | 収納が足りない | 設計する前に「今の家の荷物量」を測る |
| 2位 | コンセントの位置・数 | 家具レイアウトを決めてから配置 |
| 3位 | 洗濯動線が長い | 洗う→干す→たたむを一直線に |
| 4位 | リビングが狭く感じる | 平米ではなく「家具を置いた後の動線」で確認 |
| 5位 | 音・匂いが気になる | トイレとリビングを隣接させない |
| 6位 | 照明スイッチの位置 | 夕方帰宅時の動線でシミュレーション |
| 7位 | 駐車スペースが狭い | 将来の車サイズ変更も見越す |

収納が1位なんだ!

圧倒的に1位です。図面上は十分に見えても、実際の荷物は図面に写らないものがたくさん。採寸は「今のクローゼットの幅を測って、それ以上を確保する」が鉄則です。
間取りを決める前にやるべき3つの準備
① 今の家の不満を全部書き出す
「理想の家」を想像するより、今の不満を洗い出す方が役に立ちます。「洗濯物を運ぶのが遠い」「玄関にベビーカーが置けない」など、具体的な不満がそのまま要望になります。
② 1日の動きを時系列で書く
朝起きてから寝るまでを時系列で書き出し、その動線を図面になぞってみる。これだけで「使いにくい間取り」の8割は事前に防げます。
③ 複数社の間取りプランを比べる
これが最も効果の高い方法です。1社だけだと「これが普通なのか」が判断できません。同じ土地・同じ予算でも、会社によって提案される間取りは驚くほど違います。

営業時代に見てきたので正直に言いますが、最初に相談した1社で決めてしまう方は本当に多いです。比較するだけで「自分たちが何を大事にしたいか」が見えてくるんです。
間取りを決める順番【この順で考えると迷わない】
間取りは考えることが多すぎて、どこから手をつければいいか分からなくなりがちです。実は考える順番が決まっています。
| 順番 | 決めること | 内容 |
|---|---|---|
| ① | ゾーニング | 1階・2階に何を置くか。LDK・水回り・個室の大きな配置 |
| ② | 動線 | ゾーニングをつなぐ人の動きを描く |
| ③ | 収納 | 動線上の「使う場所の近く」に配置 |
| ④ | 窓・採光 | 最後に光と風を入れる |
この順番が大事な理由は、逆から考えると戻ることになるからです。先に窓の位置を決めてしまうと、あとから「ここにソファが置けない」と気づいて、もう一度ゾーニングからやり直すことになります。

打ち合わせでも、この順番を意識している方は進みが本当に早いです。「今はゾーニングの話をしている」と分かっていると、細かいところに入りすぎて止まることがなくなります。
家事動線を短くする3つの型
① 洗濯動線:洗う→干す→しまう
一番効果が大きいのがここです。洗面脱衣室 → ランドリースペース → ファミリークローゼットを隣り合わせて一直線にすると、洗濯物を抱えて家の中を移動する時間がほぼなくなります。
洗濯は1日の中で何度も繰り返す作業なので、ここの短縮は毎日効いてきます。
② 買い物動線:駐車場→玄関→キッチン
駐車場 → 玄関 → シューズクローク → パントリー → キッチンとつながっていると、重い荷物をリビングを横切らずに運べます。
③ 回遊動線:ぐるっと回れる
キッチンや洗面周りを一周できる形にすると、朝の混雑時にすれ違いができます。家族の人数が多いご家庭ほど効果が出ます。
収納は「量」より「場所」で考える
収納は広ければ良いというものではなく、使う場所の近くにあるかどうかで使いやすさが決まります。
目安となるのが収納率(延床面積に対する収納の割合)で、一戸建てなら12〜15%が一つの基準です。アウトドア用品や季節家電が多いご家庭は15%以上を見ておくと安心です。
| 収納の場所 | しまうもの | 広さの目安 |
|---|---|---|
| 玄関収納(SIC) | 靴・傘・ベビーカー・アウトドア用品 | 1〜2畳 |
| パントリー | 食品ストック・調理家電・キッチン用品 | 0.5〜1畳 |
| ファミリークローゼット | 家族全員の衣類 | 2〜3畳 |
| リビング収納 | 書類・薬・掃除道具・文房具 | 0.5〜1畳 |
| 小屋裏・階段下 | 季節物・思い出の品 | スペースに応じて |

広ければ広いほどいいと思ってた!

広い収納が1つあるより、小さい収納が使う場所ごとにある方が、毎日の片づけは圧倒的に楽です。「何を、どこで、いつ使うか」をセットで考えてみてください。
LDKの広さの目安【畳数別】
図面の畳数だけでは体感がつかめません。家具を置いた後に何ができるかで見ると判断しやすくなります。
| LDKの広さ | 置ける家具の目安 | 向いている家族 |
|---|---|---|
| 14畳 | 2人掛けソファ+4人ダイニング | 2〜3人 |
| 16畳 | 3人掛けソファ+4人ダイニング | 3〜4人 |
| 18畳 | 上記+ワークスペースやキッズスペース | 4人 |
| 20畳以上 | ソファを島置きにするなど自由度が上がる | 4人以上・来客が多い |
⚠️ この畳数にはキッチンを含むかどうかで体感が大きく変わります。図面を見るときは「この16畳にキッチンは入っていますか?」と必ず確認してください。
窓と日当たりの考え方【方位別】
同じ広さの部屋でも、窓の向きで印象は大きく変わります。部屋の役割と方位を合わせると、住み始めてからの快適さが違ってきます。
| 方位 | 光の入り方 | 向いている部屋 |
|---|---|---|
| 南 | 日中ずっと安定して明るい | LDK・主寝室 |
| 東 | 朝に光が入る | 寝室・子ども部屋・キッチン |
| 西 | 午後に強い光と熱が入る | 玄関・浴室・収納・階段 |
| 北 | 一日を通して柔らかく安定した光 | 書斎・水回り・パントリー |
北側は暗いと思われがちですが、光が安定していて影が出にくいため、書斎やワークスペースにはとても向いています。

窓は「大きければ明るい」だけではなく、掃除のしやすさ・家具の置きやすさ・冷暖房の効きにも関わります。大きな窓を入れるときは、その壁に何を置く予定かをセットで考えてみてください。
間取り図でよく出る記号の見方
打ち合わせでもらう図面には、略号がたくさん出てきます。先に知っておくと、その場で図面が読めます。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| CL | クローゼット |
| WIC | ウォークインクローゼット |
| WTC | ウォークスルークローゼット |
| SIC | シューズインクローク(玄関収納) |
| UT | ユーティリティ(家事室) |
| PS | パイプスペース(配管が通る空間) |
| MB | メーターボックス |
| R | 冷蔵庫置き場 |
| W | 洗濯機置き場 |
⚠️ 特にPS(パイプスペース)は見落とされやすい記号です。図面上は小さな四角ですが、配管が通るため後から動かせません。家具を置く予定の壁にPSがないか、必ず確認しておいてください。
よくある質問
Q. 間取りは何回くらい修正できますか?
A. 回数の上限を決めていない会社が多いですが、契約後は3〜5回程度で固めていくのが一般的です。契約前のプラン提案の段階なら、もっと自由に要望を伝えられます。
Q. 平屋と2階建てで迷っています
A. 土地の広さで決まることが多いです。平屋は同じ延床面積でも広い土地が必要になり、基礎と屋根の面積が増える分、建物単価も上がりやすくなります。一方で階段が不要な分、生活動線は短くなります。
Q. 吹き抜けはつけた方がいいですか?
A. 開放感と採光は大きな魅力です。ただし2階の床面積がその分減るので、収納や部屋数とのバランスで判断してください。冷暖房の効きが気になる場合は、断熱のグレードを一緒に相談するのがおすすめです。
Q. 廊下は少ない方がいいですか?
A. 廊下を減らすと同じ延床面積でも部屋を広く使えます。ただし部屋同士が直接つながる分、音や視線が気になることもあります。寝室とLDKの間だけはワンクッション置くという考え方がバランスが良いです。
Q. 間取りはいつまでに固める必要がありますか?
A. 1/50図面に進む前が一つの区切りです。ここを過ぎると電気配線や構造の検討が始まるので、大きな変更は早めに伝えておくとスムーズです。
打ち合わせ全体の流れはこちらでまとめています。
➡ 【注文住宅の打ち合わせ】回数・流れ・決めることリスト
間取りとセットで考えたい設備の話
間取りが固まったら、次は設備選びです。キッチン・お風呂・洗面台は間取りと同時に検討すると見落としが減ります(キッチンの向きでリビングの動線が変わるため)。
打ち合わせの全体の流れはこちらでまとめています。
➡ 【注文住宅の打ち合わせ】回数・流れ・決めることリスト
まとめ:間取りは「比べてから決める」
- ✅ 見落としの1位は収納。今の家の荷物量を測るところから
- ✅ 図面は「平米」ではなく「1日の動線」で見る
- ✅ コンセント・照明は家具配置を決めてから
- ✅ 複数社のプランを比べるのが最大の近道
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